Ⅳ

昔から将来やりたいこととか全く無い人間で聞かれた時は適当に言ってたけど、多分それも結局人目が気になるとか何か言われたとかで言い出せなかったこととか「夢」になる前に消えていったものがたくさんあって、人になんと言われようと〜みたいな精神でいれば今頃全然違う人間になってたかもしれない。

みんな今日この時この瞬間を楽しんでいても、明日からまた現実に戻るじゃないですか。お互いに知らない人間関係があって私はわたしとして、そして向こうは向こうで自分の人生を生きるじゃん、知らない人と。決して交わることがない。電車に乗ってすれ違ってもわからないんだよ、さみしい。

死のうとしてる時って相当な覚悟がないと無理なんだけど、普通の友達とかの何気なく言われた一言で揺らいじゃったりする。みんなは私の人生が明日も続くのは当たり前だと思って接してるからいつも通りに話しかけてきて、「違うよ、もうそんなのも当たり前じゃなくなるんだよ」って思うから、普通に話しかけられただけで泣いちゃって、いつも通りに親が今日帰り何時？って聞いてきただけで、このまま帰らないかもしれないのにって泣けてきて、あてもなく歩いて何となく止まって泣いたりとかするけど別に誰も見てなくて、

ってそういうのがリアルだった時がある。