旧友

InstagramのDMが届いた。昔の同級生。途中で学校が離れてしまったからは直接会うことはなくなったけど、SNSではずっと繋がり続けていて、たまにコメントをくれたりDMで反応してくれる子。今日はストーリー更新してないのに何でDMに?と思いながら開くと、「やっぱり私、のほちゃんが好き!写真のセンスもだけど、考え方とか価値観とか、ちょっとした文章に現れててそれを見るとすごいなかっこいいなって思うの。親しい友達リストに追加してもらえてることも嬉しい」と書いてあった。凄く嬉しいメッセージだけど、私のほちゃんじゃないんだよな。名前間違ってる。

DMの続きを読んでいると、彼女が私を誰かと勘違いしてDMを送っていることが分かる。「また高校の時のいつものメンバーで遊びたいね!」とか。私、高校同じじゃないし。

どうしたらいいものか、と見ていると、いつの間にかグループチャットみたいになってて、違う人(高校の時のいつものメンバーらしい)からもDMがどんどん届く。早く「私、のほじゃないよ」ってメッセージを送らないと、と思ったところで意識を失い、現実世界に戻ってきた。