1月に書いた日記、7月に書いた日記、読み返して共感できることもあれば、気持ちが変わってしまったこともある。とりあえず、その時の私はそう思って生きていたみたいです。

 

前回の9月12日の日記以降どうなったか覚えてる範囲のことを書く。

気付いたら右手首の外側が1センチほどぱっくり割れた。切りたくて切ったというよりも、何か罰を与えなきゃ気がすまなくて、だからいつもの方法(手首を切る)でやろうとしたけど、

この頃の私は自傷行為に逃げちゃダメだって自分に言い聞かせて、なんとか耐えようとしてたところで。これを見た人がどう思うか、とか、今仕事中に大きいキズなんて作ったら大問題だ、とか、「迷惑をかけないように」我慢しようとしてた。でも頭の中の死ねという声は止んでくれなくて、自分に対してもめちゃくちゃイライラしてて、血を流せばスッキリするとか、傷を負って償わなきゃいけないとかよくわからない思考に至ってて、

葛藤の末、気付いたらぱっくりいってた。

サーって頭が冷えていった。トイレですごい声出してしまった。何度か深くやってしまったことはあるけど、間違いなく私史上最大の深さだった。

利き手じゃなかったから力加減ができなくて、それにしてもこんな簡単に皮膚が開くと思わなかった。血を止めようもないんですよ。傷を閉じようにも血がどんどん流れてくるから。

 

すぐに思い浮かんだことが、「これはもしかしたら縫わなきゃいけないレベルなのでは?」だった。それだけは嫌だ。死んでも嫌だ。何が嫌って、縫合なんてされたらもう言い訳も出来なくなる、家族や周りにバレておしまいだ。

まず、身内には「もうとっくに自傷行為なんて卒業しました、私は強くなったよ」みたいな態度をとっていたのに(極たまに辛すぎてバレないようにやってた時もあった)、この期に及んで病院に行くほどの傷を負うなんて、って感じだし(しかも会社のトイレで)。本当に社会のゴミにも程がある。

「縫わなきゃいけないかもしれない」っていうのと、そうじゃないにしても「言い訳の余地もないほど大きな傷を(しかも目立つ場所に)作ってしまったこと」に対して、めちゃくちゃ後悔した。こんなつもり無かったんですよ。手が滑った、というか。いつも深く傷つくと満足してたけど、こんなこと望んでなかった。

カミソリって侮れないよ。いつもカッターだったから力込めても満足に切れなかったけど、カミソリってちょっと強めに引けば簡単に血が滴る。

 

話戻しますが、私はこれをあろうことか会社でしてしまったんですね。本当に最低だよ。バレないように救急セットをあさり、ラップ療法した上からガーゼを貼っておいた。

家では基本、長袖を引っ張って隠し、夜に自室で手当をした。いつバレるかと気が気でなくて、常にビクビクしていた。自傷行為をすると毎回こうなるから、いい加減懲りればいいのにって感じですよね。分かってます。最近は、そういうことしたいなと思っても、後で絶対に後悔する瞬間がある、後ろめたくなって今よりもっと辛くなる、と自分に言い聞かせて我慢することもある。でも実際は、そういうのすっ飛ばして、我慢の限界が来て突然感情が爆発してしまうことがほとんどなんだよね。この時だってそうだよ。今回だって「さぁ、手首を切ろう」なんて意気込んでやった訳じゃなくてさ、ダメだダメだって言い聞かせながら声を殺して泣いて、ダメだダメだ後悔する耐えなきゃ戻らなきゃ強くならなきゃ死んだらダメだダメだ、って言い聞かせてたら気付いたら切れてました。理性が負けた、といいますか。切った記憶ないわけじゃないけど、耐えてたはずなのに気付いたらやってしまった、としか言いようがない。

 

数日後に病院に行く機会があったので(その日はガーゼ貼るのめんどくさくて、服の下で傷さらけだしてた)、先生に「1センチも切れてびっくりした、これほっといても大丈夫ですよね」って確認するために見せたら、息飲んで「今すぐ外科に行って」と言われてしまった。縫合されたら終わりなので(外科に行く=縫合だと思ってた)、嫌ですって言って暫く話し合ってたんだけど、

診察が終わってから(先生があんなに取り乱してるところ初めて見たな)なんて思ってしまって。気付いたら、外科に行ってました。

 

あ、あとねもうひとつ外科に行きたくなかった理由が、自傷行為の傷の治療は保険がきかないんじゃないかと思ってたから。きっと傷見せたら、お説教されるんだろうな、と思ってそれが怖いから行きたくなかった。今回は先生に「化膿したら怖い」と言われたから来ただけで、基本的に私は傷跡を綺麗に治したいわけじゃないし。

 

まあなんやかんやあって、流れで外科に行ってしまったわけだが、結論から言うと物凄く良かった。

まず、縫合されなかったこと。私が必死に「縫合は嫌です辞めてください」と連呼したのと、傷を負ってから時間が経っていたためもう縫っても意味無い段階まできてたらしい(傷つけた直後だったら問答無用で縫われてたらしい)(ついにそんなレベルまで切ったとは)

私が縫合しなくていいことに対してほっとしてたら、外科医が「本当は縫った方が綺麗に治るのにな……上からもっかい切って、それで縫ってもいい?」とか言い出してめちゃくちゃ面白かった。サイコパスか?「先生、傷は綺麗に治してあげたいのよ〜」と言っていた看護師もさすがに慌てるような発言だった。

結局、開いた傷をテープで閉じあわせて上からガーゼをして終わりになった。「また何かあったら来てよ。何も無いことを祈るけど」と言われて、(医者って患者が元気になることが幸せなのか)ってその時初めて気づいた。病気にならないに超したことはないし、自分のことだって傷つけていいわけないもんな。当たり前なのに全然分かってない。

 

この後の数日間は、白いガーゼを貼って過ごすになるんだけど、人に聞かれた時にテンパってそれぞれ別の人に全然違うことを言ってしまった

・火傷跡に薬を塗って保護している

・点滴の痕が腫れて出血した  等

 

 

 

ちなみに途中からガーゼで隠すのも面倒になり何も貼らなくなりました。腕まくりしなければ見えないしね。

外科医が一瞬だけ綺麗に治療してくれたおかげで、当初よりは閉じた状態でケロイドになった気がします。