椿 - 胡蝶の夢

・食事

お昼休みに、食事してると泣けてくる。業務時間外で余計な事考える時間が増えるから、という理由もあると思うが、とにかく食べるという行為によって涙腺が刺激される。食べたいという気持ちはある。食べないと午後の仕事が持たないから、とか、せっかく作ってもらったものだから残すわけにいかないから、などの理由。でもそれを考えると、余計に涙が止まらなくなる。おそらく、1番引っかかっているのは、"作ってもらったもの食べている"という点かもしれない。私みたいな今すぐ死ぬべき人間の食事を作らせてしまったこと、完食しないといけないのに泣いてしまって食べるどころじゃない、などの諸々から来る罪悪感により、お昼休憩が毎日地獄です。泣きながら、ご飯を食べるか食べないかで葛藤している。ご飯ひとくち運ぶまでに、上記のことを考えてしまい毎回泣いてしまって、食事始めるまでに時間かかる。今日は、1時間ある昼休みのうち30分泣きっぱなしだった。午後も仕事を頑張りたかったので、あまり頼りたくなかったけど涙を止めるために薬を飲み(大して効果も感じられないが気休めです。プラシーボ効果)、副作用の眠気でぼーっとしながら今日も一日働き抜いた。食べるという行為そのものが涙腺を刺激してくる。お腹はすくんですけど、泣けてきて食べるどころじゃなくなる。食べないと倒れると思うんだけど、食事始めた瞬間「なんで生きようとしてるの？生にしがみついてて滑稽だね死ねば？」って自分に言われてしまい、涙腺決壊する。

職場に問題があるわけじゃない。業務に集中してれば私は普通に人間に戻れているので。とにかく、1人になって余計な事考える時間が増えてしまうのが問題なのだ。だから、業務時間外(自宅にいる時も)だけが本当に地獄。家で落ち着けたらよかったんだけど、周りからの理解がないので辛い(理解されないことをもう少し受け入れられるようになればいいんだけど、期待するのをやめられない、そして傷つく繰り返し)。

・好意

仕事に没頭してる時以外、常に自殺することしか考えられないので(程度は様々です。軽い死にたいから、包丁を握りしめるまでと、振り幅がでかい。)、なにか気が紛れるようなこと、趣味とか好きな物とか探してみようと思ったんですね。それで、昔好きだったアーティストの曲を聴いたり、動画を見るようになった。それを見てる間だけ、少しだけ元気になれた。よかった。〜完〜

で終われたらよかったんですけど、なんも良くない。問題が起きた。2日くらい、日常生活の中で好きなアーティストに夢中になる時間を増やすことで、心のバランスを保とうとしてたんですけど、突然好きでいることに対する罪悪感が湧いた。

は？好きでいることの罪悪感とは？って思うかもしれないけど、私はこの悩みともう何年も付き合っている。どこまで好きになればファンと名乗っていいのか、とか、そもそも自分が好きでいる資格なんてないんじゃないのかとか、度々そういう思いに駆られて辛くなる。オタク、向いてないなと思う。周りにいるオタク友達みんなキラキラしてて楽しそうだし、愛を注いでるのを見て尊敬してしまうんだけど、本当に自分はずっと罪悪感しかない。ついに、私が好きとか名乗ってたら迷惑だななどと思うようになってしまった。自意識過剰にも程がある。まあ、今の場合、好きでいることが相手に知られてるわけではないし、そもそも好きでいることすら誰にも公言していない。勝手に「推し」「かわいい」「かっこいい」とか言って1人で楽しんでるだけなんですけど、何かそうやって本人が知らないところですら1人で楽しんでるのも悪いことしてる気分になってきて。全部追いかけるほど好きでもないのに、都合よく好きとか可愛いとか言って愛でたり、勝手に自分の生きる意味にしたりしてるのが、都合よく利用してるだけに思えてきて、自己嫌悪に陥り、せっかくアーティストを推すという癒しを見つけたのに一人でこじらせて距離をとるという選択をした。

今の推し(そんな呼び方するのも烏滸がましいくらい、何も知らんくせに可愛い可愛い連呼してるだけの私に好かれてしまった可哀想な人)だって、生きる意味と言ってしまえば聞えはいいが(いやそこまででもないけど)、なんとか死なずに毎日過ごすために利用してるとしか思えなくて虚しい。

生身の人間を好きになること、普通の感覚で言うと素敵なこととか尊いことだと思われるのかもしれないし、他人の恋愛はどうぞお幸せにって感じだけど、私自身においてはまず「好きになってごめんなさい」だし、普通好かれたら嬉しいのかもしれない(私も他人から好かれるのは嬉しい)けど、私が好意を持つの普通に迷惑だろって思うし、加害してるというか、相手を傷つけてるような気がしてしまう。それが最近は次元関係なく思うようになってて、何かを好きになる事の罪悪感がひどい。

自分本位の愛しか経験していないから、自分のことを凄く醜くて汚いものだと思っていて、だから人を好きになる資格なんてないと思ってる。ここで完結するなら誰にも迷惑かけずに済むのに、それなのに人の事好きになってしまうから本当にそんな自分が気持ち悪くて仕方ない。好意に嫌悪感しか無くなればもう少し楽になれるんだと思う。罪悪感を抱きながらも、また何かを好きになってしまうから辛い。孤独だから、ひとつのことにのめり込みやすい。今まで対象が生身の人間じゃなければ迷惑をかけないで済むと思っていたが(もし好きになっても伝えなければセーフだとか都合いいこと思ってた)、最近は次元関係なく好意そのものを持ってしまう自分が嫌だ。本当に心から愛せたらいいですけど、どうせそんなの一時的な感情だし、永遠なんてないし、それなら虚しいだけじゃないですか。自分も辛いし、推しと呼ばれる存在たちもいくら生身の人間じゃないとはいえ、都合よく使い捨てられて可哀想。

でも、なんか冷静に考えたらアーティストにとって、たった一人のファンでも貴重でありがたい存在なのかなとも思えて。もうとっくの昔にメジャーになってしまった人も、まだまだこれからって人達も、きっと同じ気持ちは持っているはず。(そうだったら嬉しい。)そう考えたら、「好きです、これからも応援してます」って気持ちを持つことって何も悪いことなんかじゃないはず。表現者からしたら迷惑に思うことなんかひとつも無くて。存在を知ってくれてるだけでも、気にかけるだけなのも、お金使って会いに行くのも、当たり前なんかじゃないし、少なくとも嫌ではないはず。もちろん節度を守って応援していくこと前提だけどね。そうやって応援することも、好きなことを見つけて夢中になってそれが生きる意味になるのも、嬉しいどころかアーティストにとっては本望なのかもしれない。事実、私の好きになったアーティストたちはそういう言葉を残している。人や物を好きになることに対して罪悪感を抱かないようになりたい。何かを好きになる事って人間の本能的なものだから、別に悪いことしてるわけじゃない。加害さえしなければ。

なんでこんなことの善悪の判断すら出来なくなったんだろう。自分が関わったこと全てが間違ってたり悪いことなんじゃないかと思ってしまう。選択を誤ってないか怖いし、いつだって自分が関わると最悪なことしか起きないと思っている。こう考えるようになってしまったのは、いろんなトラウマがあるからなんだけど。

気持ちを伝えなければいいって思ってたけど、そういう問題でもなくて、そもそもそうやって感情が独りよがりになってる時点でもうダメかもしれない。自分のことしか考えてないから、誰にも大切にされなくなるのかもしれない。いや、相手のことも自分のことも大切にしなきゃいけないけどね(私、自分のことばかり考えてはいるが、大切にしてるとはいえないな。必要以上に虐めてるだけだと思う。)

利益や欲などとは無関係に、ただ対等な関係を結び、本当の意味で長所も短所も受け入れられるようになりたい。

明日1日耐えられますように。